思い出すんだよな、冬のあの日
トンネルを抜ける前も後も変わらない雪景色を見ながら、スキー場に向かったあの日。
僕は千と千尋の神隠しを見ていた。
その当時僕はおそらく小学高学年であり、母親の都合で無理くり小学生のスキー教室に入れられた。
スキー教室と言ってもスキー場で定期開催されている初心者向け講座ではなく、自宅近くの運動教室が募集している経験者向けのものだった。
(そういえば、今考えると何故そんなものに突如入らされたのかわからない。スキーは経験者とは言っても祖父から教えられた一般的な滑り方だけであったため、
クロススポーツやジャンプなどのような”競技向け”スキーをやったことはなかったからだ。)
日帰りでの練習のため、ただでさえ寒い冬であるにもかかわらずバスに乗るために集合した。
親に見送られながら大量の子供を乗せたバスが出発。
スマホが普及しておらず、かつ車内で娯楽がない状態の小学生は危険。
全国の教育者の前書きに書いてあるのかそのような催しの際には必ず、バス左上に設置されたブラウン管テレビにアニメ映画を流していた。
俺は
こんなことが書きたいんじゃない!!!
インターネットの塵芥を積み上げたものが書きたいんだ!
全国約2000万人のオタクの皆さん、待っていてください。
僕が全てを救います。